終了したシンポジウム


来場orオンライン参加の選択制

2022年度 第31回 構造接着・精密接着シンポジウム 

「粘着剤の機械的特性ならびに精密接着ワーキンググループ報告」


 

 モノづくりの技術の中でも、構造物や機器の組み立てに欠かせない接合の技術がますます重要になってきています。なぜなら、どんなに素晴らしい機能性を持つ材料や部材が開発されても、取り付ける際にその機能や性能を損なってしまっては台無しになってしまうからです。多くの接合方法がある中で、特に最近注目されているのが、接着による接合技術です。この理由は、非常に広範な材料が接合できることに由来しています。例えば、航空機や自動車などの車体を接合する場合には、鉄鋼材料とアルミニウム合金、プラスチック材料等の異なる材料の接合が必要になりますが、最近の接着剤はこれらの材料を接合するのに十分な強度を有しています。また、スマートフォンをはじめとするモバイル機器では、液晶や電子回路、並びにその筐体の接合がやはり接着剤によって行われています。このように航空機から電子機器まで接着の用途はますます広がりつつあります。特に、異種材料の接合や、電気絶縁性、導電性、可撓性や意匠性などの機能を付与することのできる接着は、モノづくりに欠かせない接合手段となっています。

 今後は、構造のマルチマテリアル化が軽量化の観点で非常に重要になり、接着に対する需要が飛躍的に増えていくことが予想されます。本シンポジウムにおいて、最先端の接着技術を紹介していただき、その一助になることを期待しております。今年度のシンポジウムにおいては、粘着に関しての研究で活躍されている先生方を講師としてお願いするとともに、当研究会にて2018年度より実施しております精密接着ワーキングの活動に関する報告として開催させていただきます。

 

■主催:一般社団法人日本接着学会 構造接着・精密接着研究会

■協賛:(公社)自動車技術会、(一社)色材協会、日本接着剤工業会、エポキシ樹脂技術協会、(公社)高分子学会、(公社)精密工学会、(一社)日本航空宇宙学会、日本電子材料技術協会、(一社)日本レオロジー学会、(公社)日本材料学会、日本信頼性学会、(一社)日本複合材料学会、(一社)溶接学会、(一社)強化プラスチック協会、(一社)日本機械学会、(一財)舟艇協会、(公社)日本包装技術協会、(一社)プラスチック成形加工学会、(一社)日本塑性加工学会、(国研)産業技術総合研究所、(国研)物質・材料研究機構、(一社)電気学会、(公社)日本化学会

■後援:日本包装学会


■日時:2022年11月29日(火)9:30~17:00(予定)

 

■開催形式:会場およびオンライン開催(予定)

 

■会場:お申し込みの際にいずれかをお選びいただきます。

来場参加】東京工業大学(東京・大岡山)西9号館 ディジタル多目的ホール

https://www.liberal.ila.titech.ac.jp/hall/about/

【オンライン参加】ビデオ会議ツール「Zoom」を使用

 

 ■プログラム:

9:30~9:35 開会挨拶

 

【午前の部】

基調講演「粘着剤の機械的特性について」

 

9:35~10:45 講演1

「規格試験と実用試験を踏まえた粘着特性評価法の高度化と信頼性表記の考え方」

 明治大学 理工学部機械工学科計測情報研究室 教授

 宮城 善一 氏

粘着剤・粘着製品の品質評価は主にJISやISOなどの多くの規格試験で行われているが、この評価方法の高度化の取り組みとして、規格試験と実用特性との関係を踏まえた特性評価法について考える。また、試験結果の信頼性を考えるとき、単に平均値で表される接着強さだけでなくばらつきの評価も特性の信頼性を担保する上で必要となるので、ばらつき原因を総合的に見積る不確かさの考え方と信頼性設計に関する方法を紹介する。

 

10:45~11:55 講演2

「粘着剤のバルク特性に基づくはく離力の発現機構と強度パラメータ」

 北海道大学大学院工学研究院 機械・宇宙航空工学部門 准教授

 髙橋 航圭 氏

粘着テープのはく離強度はピール試験やタック試験で評価されるが、試験結果が粘着剤層厚さや試験条件に依存するために、用途個別に試験せざるを得ない。本講演では、粘着テープを構成する粘着剤と基材の力学特性とはく離力の関係を明らかにし、テープを構成する材料と被着体で定まる汎用的な強度パラメータの確立に向けた取り組みを紹介する。

 

11:55~13:00 昼休み

 

【午後の部】

構造接着・精密接着研究会 精密接着ワーキンググループ

「Phase1活動報告とPhase2に向けてのFeasibility Study」

 

13:00~14:00 精密接着ワーキンググループの取り組み

「精密接着WG活動の趣旨と運営について」

 ワーキンググループ幹事 原賀 康介 氏

 

「Phase1(2018~2021年度の4年間)の活動報告と

 Phase2(2023~2025年度)の活動計画」

 ワーキンググループ主査 村田 則夫 氏

 

14:00~15:00 研究報告

「紫外線硬化接着剤硬化過程における力学特性と

 その計算機シミュレーションへの応用」

 芝浦工業大学 工学部 材料工学科 教授

 苅谷 義治 氏

精密部品の取り付けには紫外線硬化性接着剤が用いられる。この接着技術では、硬化収縮による微小位置ずれが問題となるため、計算機による硬化収縮挙動予測技術が切望されている。しかし、硬化過程の物性の取得の困難さ、また、硬化過程を記述する粘弾性構成式が無いなど、硬化収縮挙動の再現手法は確立されていない。本講演では、これまで計算機を用いた硬化収縮挙動の再現のために取り組んできた硬化過程の力学特性、硬化反応式などの研究結果を紹介するとともに、その計算機シミュレーションへの実装についての検討を述べる。

 

15:00~15:15 休憩

 

15:15~17:00 分科会活動状況報告

[1]計測分科会:株式会社ニコン 長廣 明優 氏

[2]信頼性分科会:ブラザー工業株式会社 小林 和夫 氏

[3]CAE分科会:オリンパス株式会社 近藤 猛 氏

[4]物性分科会:株式会社スリーボンド 大槻 直也 氏

質疑応答

 

17:00   閉会挨拶


■申込締切日:2022年11月22日(火)

 

■参加費(消費税別):

構造接着・精密接着研究会 企業会員:1名無料、2人目から10,000円/人

構造接着・精密接着研究会 団体会員:1名無料、2人目から10,000円/人

構造接着・精密接着研究会 個人会員:無料

日本接着学会会員(構造接着・精密接着研究会非会員):20,000円

構造接着・精密接着研究会、日本接着学会、共に非会員:25,000円

※有料の方には、後日請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。

※日本接着学会の優待券は使用できません。

※非会員の方もご参加いただけます。

 


オンライン開催

2021年度 第30回

構造接着・精密接着シンポジウム

「構造接着・精密接着に関する最前線」


 モノづくりの技術の中でも、構造物や機器の組み立てに欠かせない接合の技術がますます重要になってきています。なぜなら、どんなに素晴らしい機能性を持つ材料や部材が開発されても、取り付ける際にその機能や性能を損なってしまっては台無しになってしまうからです。多くの接合方法がある中で、特に最近注目されているのが、接着による接合技術です。この理由は、非常に広範な材料が接合できることに由来しています。例えば、航空機や自動車などの車体を接合する場合には、鉄鋼材料とアルミニウム合金、プラスチック材料等の異なる材料の接合が必要になりますが、最近の接着剤はこれらの材料を接合するのに十分な強度を有しています。また、スマートフォンをはじめとするモバイル機器では、液晶や電子回路、並びにその筐体の接合がやはり接着剤によって行われています。このように航空機から電子機器まで接着の用途はますます広がりつつあります。特に、異種材料の接合や、電気絶縁性、導電性、可撓性や意匠性などの機能を付与することのできる接着は、モノづくりに欠かせない接合手段となっています。

 今後は、構造のマルチマテリアル化が軽量化の観点で非常に重要になり、接着に対する需要が飛躍的に増えていくことが予想されます。本シンポジウムにおいて、最先端の接着技術を紹介していただき、その一助になることを期待しております。

 

■主催:一般社団法人日本接着学会 構造接着・精密接着研究会

■協賛:(公社)自動車技術会、(一社)色材協会、日本接着剤工業会、エポキシ樹脂技術協会、(公社)高分子学会、(公社)精密工学会、(一社)日本航空宇宙学会、日本電子材料技術協会、(一社)日本レオロジー学会、(公社)日本材料学会、日本信頼性学会、日本複合材料学会、(一社)溶接学会、(一社)強化プラスチック協会、(一社)日本機械学会、(一財)舟艇協会、(一社)日本塑性加工学会、(国研)産業技術総合研究所、(国研)物質・材料研究機構

■後援:日本包装学会

■日時:2021年11月30日(火)9:20~17:45

 

■形式:ビデオ会議ツール「Zoom」を使ってWeb配信します。

視聴方法は、開催前日にお申し込みいただいた方にメールでお知らせします。

 

■プログラム

9:20~ 9:30 開会挨拶

構造接着・精密接着研究会長 森 きよみ

 

9:30~10:30 講演1「モビリティの進化と接着接合について」

トヨタ自動車株式会社 モビリティ材料技術部 車両材料開発室 室長

嬉野 欣成 氏

はじめに、昨今の自動車業界を取り巻く環境について、CO2低減のための電動化、軽量化について説明する。その後、軽量化のためのハイテン化、アルミ、樹脂の活用拡大を具体的な部品の事例とともに紹介。そのための接着・接合技術についても述べる。 また、電動化に必要な接着接合に関して、電池パック、FCスタックに関するニーズを説明し、最後に、将来的に求められると思われる接着剤の機能と、接着剤への期待について述べる。

 

10:30~11:30 講演2「金属素材の接着接合と表面状態の関係」

株式会社神戸製鋼所 技術開発本部 材料研究所 表面制御研究室

高橋 佑輔 氏

金属素材を接着する場合、その接合強度や耐久性などの接着特性は金属素材の表面、すなわち酸化皮膜の状態に大きく左右される。また金属素材表面は合金種や製法によっても、その表面形状や元素組成、化学状態が異なるため、金属の表面状態を理解し、接着に適した状態に管理することは、安定した接着接合を得るために重要である。本講演では接着強度に影響を与える金属の表面性状や、表面処理による接着性の改善、そのメカニズムを分析した研究例をまとめて紹介する。

 

11:30~11:35 休憩/交流セッション説明

 

11:35~12:00 交流セッション1(嬉野氏、高橋氏)

 

12:00~13:00 昼休憩

 

13:00~14:00 講演3「自動車における接合技術の現状と課題」

日産自動車株式会社 生産技術研究開発センター エキスパートリーダー

樽井 大志 氏

近年の軽量化ニーズの高まり伴い自動車の車体はこれまで主流だった鉄から、アルミ、樹脂、複合材などマルチマテリアル化が進んでいる。接合技術はこのマルチマテリアル化に対応していく必要があるが、溶接、機械的接合、接着などそれぞれの接合技術における量産適用のための技術課題ならびに課題解決に向けた取り組みについて解説する。

 

14:00~15:00 講演4「高分子界面の構造・物性の理解と接着現象への展開」

九州大学 大学院工学研究院・主幹教授/次世代接着技術研究センター長

田中 敬二 氏

高分子材料の力学特性は分子鎖の緩和挙動と密接に関連している。中でも、ガラス転移を支配するセグメント運動のダイナミクスは極めて興味深い。近年、界面や薄膜など、三次元バルク系とは異なる「束縛場」におけるセグメントダイナミクスが注目を集めている。これらの知見は、複合材料の創製はもちろん、接着による材料の集積化等とも関連して極めて重要である。本講演では、高分子鎖一本の凝集状態と界面の形成について概説した後、異種相界面、特に、固体界面における分子鎖ダイナミクスを議論し、接着現象への展開について述べる。

 

15:00~15:10 休憩

 

15:10~16:10 講演5

「マグネシウム合金とその異材接合へのSPRおよび接着併用SPRの適用」

長岡技術科学大学大学院 工学研究科 教授

宮下 幸雄 氏

車体構造の軽量化を目的として、実用金属中最も軽量なマグネシウム合金に対し、自動車で広く用いられているSPR(セルフピアスリベット)を適用した例を紹介する。マグネシウム合金は接合部に割れが生じやすいため、接着併用SPR接合を試みた。実験および解析より、マグネシウム合金共材および異材SPR接合継手の強度支配因子についての検討結果、それに基づく継手設計法の検討例を紹介する。

 

16:10~17:10 講演6「木造建築の中層大規模化の現状―接着工法への期待と課題

大分大学 理工学部創成工学科建築学コース 木質構造研究室 准教授 

田中 圭 氏

SDGs、カーボンニュートラルなどの背景から、これまで木造では考えられなかった中高層のビルや低層の大スパン構造物を木造化する機運が高まっており、2020東京オリンピックでも多くの新たな木造建築が生まれ、使用された。 このような中、木質構造が求められる構造性能は飛躍的に高くなり、従来使用されてきた建設技術では対応することが難しくなっている。 そこで、期待されているのがGIR工法をはじめとする接着工法である。今回はこれらの近年の事例を紹介するとともに、その長所と解決すべき課題について概説する。

  

17:10~17:15 閉会挨拶/交流セッション説明

 

17:15~17:45 交流セッション2〔樽井氏、田中(敬)氏、宮下氏、田中(圭)氏〕

 

◆交流セッション(講師と直接交流できる時間)について

Zoomのブレイクアウトルームという機能を使って、講師と聴講者が直接交流できる時間を設けます。講師の御連絡先交換も予定しております。(講師によっては対応できない場合もございます。)短い時間にはなりますが、ぜひこの機会をご活用いただけますと幸いです。

セッションに参加する場合はマイク(必須)とカメラ(可能であれば)をご用意ください。 


2020年度 第29回 構造接着・精密接着シンポジウム

 

■日時:2020年12月4日(金)10:30~13:00

■会場:幕張メッセ(「第4回接着・接合EXPO」内での開催となります)

https://www.joining-expo.jp/ja-jp.html

 

■参加費:無料

■参加申込方法:下記フォームからお申し込みください(第4回接着・接合EXPOのサイトに移動します)

  

■プログラム

10:30~10:40 研究会紹介 佐藤 千明 研究会長

 

10:40~11:40

講演1「民間企業によるロケット開発」

インターステラテクノロジズ株式会社 代表取締役社長

稲川 貴大 氏

グローバルな市場拡大を見込まれる宇宙ビジネスの中で、国内民間企業では初めての宇宙空間到達などの実績を作った自社のロケット開発の変遷、またパートナー企業との協業に関して紹介する。

 

11:40~12:00 休憩

 

12:00~13:00

講演2「CFRPを用いた航空機構造における接着接合技術への挑戦」

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)

航空技術部門 構造・複合材技術研究ユニット 研究領域主幹

森本 哲也 氏

炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の接着接合構造は、軽量化が厳しく要求される航空宇宙分野で使用が拡大している。
しかし、接着接合のみでは力学的特性のばらつきが大きいため、設計許容値の設定が難しいのみならず弱接着現象のように統計的分布から大きく外れた異常に低い力学的特性が発現することがあるため、リベットやボルトを援用することにより信頼性を確保する構造としなければ型式認証を得ることができず、軽量化や信頼性の利点を損ねている。
そのため、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)航空技術部門 構造・複合材技術研究ユニットでは、CFRP-CFRPおよびCFRP-金属間における接着接合に関する研究開発を進めている。その概要を紹介する。

2019年度 第28回 構造接着・精密接着シンポジウム

「接着における評価・解析と応用展開」

 最近、接着が数ある接合技術の中で特に注目されています。 この理由は、非常に広範な材料が接合できることに由来しています。例えば、航空機や自動車などの車体を接合する場合には、スチール等の接合が必要になりますが、最近の接着剤はこれらの材料を接合するのに十分な強度を有しています。また、スマートフォンをはじめとするモバイル機器では、液晶や電子回路、並びにその筐体の接合がやはり接着剤によって行われています。このように航空機から電子機器まで接着の用途はますます広がりつつあります。特に、異なる材料、すなわち異種材料の接合には接着は欠くべからざる接合手段となっています。今後は構造のマルチマテリアル化が軽量化の観点で非常に重要になり、接着に対する需要が飛躍的に増えていくことでしょう。

 

 このように将来が約束された接着技術ですが、その技術的課題は多岐にわたり、化学から機械工学まで幅広い知識が必要になります。このため接着技術者は常に新しい知識を吸収していくことが求められます。この観点で今回は 6題の講演を企画しました。講師は、その道の最前線でご活躍の方々にお願いしています。質疑応答にも十分な時間を取り、活発な会にしたいと思います。皆様にとって本シンポジウムがお役に立てば幸いです。

 

 

■日時:2019年11月19日(火)9:00~17:00(開場8:40)

■会場:工学院大学 新宿キャンパス 3階 アーバンテックホール

https://www.kogakuin.ac.jp/facilities/campus/shinjuku/access.html

 

■参加費:

構造接着・精密接着研究会 企業会員:1名無料、2人目から10,000円/人

構造接着・精密接着研究会 団体会員:1名無料

構造接着・精密接着研究会 個人会員:無料

日本接着学会会員(構造接着・精密接着研究会非会員):20,000円

構造接着・精密接着研究会、日本接着学会、共に非会員:25,000円

※非会員の方もご参加いただけます。

 

■参加費のお支払い:有料の方には、後日、請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。

 

■申込締切日:2019年11月15日(金)

■参加申込方法:フォームからお申し込みください。

※申込受付後、参加証を郵送いたします。当日ご持参ください。

 

■主催:一般社団法人日本接着学会 構造接着・精密接着研究会

■協賛:公益社団法人自動車技術会、一般社団法人色材協会、日本接着剤工業会、エポキシ樹脂技術協会、公益社団法人高分子学会、公益社団法人精密工学会、一般社団法人日本航空宇宙学会、一般社団法人日本レオロジー学会、公益社団法人日本材料学会、日本信頼性学会、公益社団法人日本包装技術協会、一般社団法人プラスチック成形加工学会、一般社団法人 日本複合材料学会、一般社団法人溶接学会、一般社団法人強化プラスチック協会、一般社団法人日本機械学会、一般財団法人舟艇協会

■後援:日本包装学会

 

■プログラム

9:10~10:10

講演1「応力発光による接着評価・設計・予測の革新」

  国立研究開発法人産業技術総合研究所

  製造技術研究部門 トリリオンセンサ研究グループ グループ長

  寺崎 正 氏

応力発光はさまざまな機械的刺激に応じて発光する機能性物質である。実際、応力発光塗料、シートをセンサとして用いて、(1)健全性モニタリング(橋、建物、パイプライン棟)、(2)破壊予兆の可視化(水素高圧容器等)を行い、予測もしていない破壊予兆の発光可視化に成功してきた。そして今、予測が難しくなりつつある(3)次世代自動車・航空機向け金属材料、CFRP、構造接着等の応力発光可視化を通じたシミュレーション高度化、更には皆知っているはずの規格化された接着評価の応力発光可視化を通じて試験で得られる値の背後にある機械的情報のより深い理解を推進している。これらを応力発光による接着評価・設計・予測の革新の観点から紹介する。

 

10:15~11:15

講演2「鉄道における接着工法の事例と問題点」

  神奈川大学 名誉教授 総理研客員研究員、

  帝京大学・青島科学技術大学 客員教授

  大石 不二夫 氏

接着工法の用途分野の一つに「鉄道分野」がある。鉄道技研にての事例のうち、「接着絶縁継目の開発」は担当外であったが、「直結軌道用スラブマットの接着工法の開発」と「弾性マクラギの開発における特殊ポリウレタンの接着工法」を紹介したい。接着の3悪条件である濡れ・ホコリ・油が揃っている中で、長期間の動的耐久性が要求される難課題である。なお、建設中の「リニア中央新幹線」のリニア車体には、航空機と同様の軽量化が要求されるため、接着工法が期待されている。

 

11:20~12:20

講演3「ヤマハ株式会社における機能性FRP技術のご紹介」

  ヤマハ株式会社 研究開発統括部 第2研究開発部 部長、

  静岡大学 電子工学研究所 客員教授

  鈴木 克典 氏

繊維強化複合材料(FRP)は軽量高剛性、高強度の機械特性から産業界において広く普及が進んでいる。ヤマハ株式会社ではかねてより、その「音響特性」や「意匠性」に着目し、ユニークな機能を持った素材開発に取り組んでいる。FRPは補強のために入れた繊維が異方性を持っており、構造やさまざまな構成素材の組み合わせにより、任意の音響特性を得ることができる。また、繊維の織り成す意匠性が高い付加価値の創造にも寄与する。本講演では、それらの具体的な事例について紹介する。

 

13:20~14:20

講演4「分子接合技術によるものづくり製造に関わる異種材料接合」

  岩手大学 理工学部 化学・生命理工学科 教授

  平原 英俊 氏

製品の軽量化、安全性・信頼性向上への要望の高まりとともに、物とモノをくっつける手段、接着や接合に関わるさまざまな技術の開発が進んでいる。私たちが戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)内閣府/革新的設計生産技術「分子接合技術による革新的ものづくり製造技術の研究開発」において取り組んできた「分子接合」の技術について紹介し、分子接合の基礎原理、応用可能性、接合強度の評価法を解説する。

 

14:25~15:25

講演5「複合材料界面の接着・疲労と応力伝達」

  神戸大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 教授

  西野 孝 氏

複合材料研究には多分野の英知を結集させる必要があるが、現状では機械系の独壇場である。モビリティへの複合材料の利用が精力的に取り組まれる中、接着の果たす役割もまた重要度が増している。複合材料における接着は複合材料/異種材料間、および複合材料中の繊維/樹脂間に大別される。これらは構造接着、精密接着の対象とも重複しており、共通課題として、界面での接着・疲労と応力伝達について、化学屋の立場からの取り組みを紹介する。

 

15:35~16:35

講演6「接着剤と分子シミュレーション」

  株式会社スリーボンド 研究開発本部 技術マーケティング部

  大槻 直也 氏

この十数年の計算機の能力の向上に伴い、接着剤の硬化物や接着剤/被着体界面の現象理解を目的に、企業においても分子シミュレーションの導入が進んでいる。スリーボンドでも、接着剤処方や分析及び強度試験などの理論的な裏付けや、トラブルシュートといった事例で分子シミュレーションの利用を始めている。今回は接着剤/被着体界面の接着性の解析をはじめとしたいくつかの検討事例について述べる。

 

17:30~

技術交流会を開催します(会費:税込2,000円)。多数のご出席をお待ちしております。


2018年度「第27回 構造接着シンポジウム」および

シンポジウム併催「新製品・新技術紹介セミナー」ご案内

シンポジウム開催日:2018年11月14日(水)

併催セミナー開催日:2018年11月13日(火)

会場:工学院大学 新宿キャンパス アーバンテックホール

http://www.kogakuin.ac.jp/facilities/campus/shinjuku/access.html

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第27回 構造接着シンポジウム

異材接合に関する接合技術最前線-

主催   一般社団法人 日本接着学会

構造接着研究会 会長 佐藤千明

協賛 (一社)日本接着学会 関東支部

(一社)色材協会

日本接着剤工業会

エポキシ樹脂技術協会

後援 日本包装学会

   

■シンポジウムテーマ:異材接合に関する接合技術最前線

 

 21世紀に入って、持続可能な社会実現のひとつとして低炭素社会の実現が重要となり、これに向けた自動車をはじめとする輸送機器の軽量化が求められており、かつ燃費向上の有力な手段として期待されています。特に自動車ではマルチマテリアル化が急速に進んでおり、鉄鋼の他、アルミニウムやマグネシウム合金、更にはエンジニアリングプラスチックや複合材料等を有効に使用するための、異種材料に対する新たな接合方法が各方面で検討されております。そのひとつとして、構造接着を用いた接合も有力な手段として認識されてきています。一方、溶接やリベット等においても革新的な工法が多々提案されており、構造接着と相反するものではなく、むしろお互いの良さを再認識することで、より高度な接合方法の開発が可能になると考えられます。

 今回の構造接着シンポジウムでは、こうした「異材接合に関する接合技術最前線」をテーマとして、6題の講演を企画しました。講師は、その道の最前線でご活躍の方々にお願いしています。質疑応答にも十分な時間を取り、活発なシンポジウムにしたいと思います。

 また、接着技術に関するシーズとニーズのマッチングのために、各企業、各研究機関で築かれた製品や技術を公とする場として、「新製品、新技術紹介セミナー」を新設いたします。

 

 ※講演時刻等、随時更新いたします。また、プログラムは変更になる場合があります。予めご了承くださいますようお願いいたします。

 

開催日時:20181114日(水)9001700

■会場:工学院大学 新宿キャンパス 3階 アーバンテックホール

           http://www.kogakuin.ac.jp/facilities/campus/shinjuku/access.html

■プログラム

9:00~9:10 開会の挨拶  構造接着研究会長、東京工業大学 准教授 佐藤 千明 氏

 

9:10~10:10 「摩擦攪拌点接合による異種材料の接合」 川崎重工業株式会社 大橋 良司 氏
 現在、自動車は軽量化の点から主構成材料である鋼板の超高強度化や、アルミニウム合金を用いたマルチマテリアル化が進んでいる。マルチマテリアル化では、異種金属同士の接合にリベットが多く使われているが、打点数の増加にともない、リベットのコストが問題となっている。これに対し、摩擦発熱により材料を接合する摩擦攪拌点接合が注目を集めている。これは摩擦攪拌点接合が摩擦熱のみを用いた接合法であり、リベット等の付加材が不要で、打点コストが低いためである。本講演では、摩擦攪拌点接合の原理や実適用例、また、超高強度鋼材への適用検討、さらに摩擦攪拌を用いた新しい点接合方法について紹介する。

10:15~11:15 「SPR (セルフピアシングリベット)接合の動向と最新技術について」
          アトラスコプコ株式会社 ステファン ディートリッヒ 氏
 車体性能の向上や軽量化を目的として、アルミを中心とした鉄以外の材料の部品への適用が欧米自動車メーカーを中心に広がっている。このような部品の接合には従来の抵抗溶接の適用が難しく、SPRをはじめとした機械的接合や接着剤を組合せたハイブリッド接合が採用されることが多い。本講演においてはSPR接合の動向や技術的な課題、アトラスコプコ社が提供する最新の技術開発動向などについて紹介する。

11:20~12:20 「熱可塑性エラストマーからなるインサート材を用いた異種材料のレーザー接合」
           岡山県立工業技術センター 水戸岡 豊 氏
 軽量化を目的としたプラスチックの適用が進み、プラスチック接合技術が重要となっており、最近ではプラスチック-異種材料接合の要求も強い。しかしながら、異種材料間接合では、接合材間の物性差が問題となり、接合信頼性を確保できないのが現状である。これらに対し、これまで、熱可塑性エラストマーからなるインサート材を用いることで、接合材間の物性差が緩和・解消され,高信頼性の異種材料接合が可能となることを報告している。ここでは、本接合システムの特長およびメカニズムについて報告する。

12:20~13:20  --------昼食---------

13:20~14:20 「線形摩擦接合(LFW)技術」 株式会社IHI 坂元 理絵 氏
 線形摩擦接合(LFW:Linear Friction Welding)は、接合する材料同士を押しつけ、一方を線形に往復運動させることで接合面に摩擦熱を発生させ、接合を行う技術である。固相接合の一種で材料を溶かすことがないため、溶融接合に比べて、強度特性や寸法精度に優れた接合部が安定して得られる特徴がある。線形形摩擦接合の原理や、主な対象材料、適用先、研究事例などを紹介する。

14:25~15:25 「異種材料接合法の実態と新異材接合法の特徴」 株式会社神戸製鋼所 鈴木 励一 氏
 自動車の車体構造は、欧州を中心に、軽量化を目的として鋼とアルミ合金の組合せを代表とするマルチマテリアル化が進んでいる。異種素材を使いこなすための鍵となる技術は接合と言われている。鋼単一構造では抵抗やアークなどの溶接法が主力であったが、マルチマテリアル構造では機械的接合法と接着剤がそれに取って代わる。素材の動向から、欧州の接合法の特徴と課題、溶接と締結のハイブリッド技術など今後の技術見通しについて述べる。

15:35~16:35 「ポリウレタン系の弾性接着剤」 横浜ゴム株式会社 木村 和資 氏
 ポリウレタン系の弾性接着剤を構成するイソシアネートとポリオールの種類やその特徴を述べ、その反応やウレタンプレポリマー等についての全体的な概説を行う。次に、簡単なポリウレタン系弾性接着剤の配合例を示し、その用途例や最近の技術開発について説明する。特に、ポリウレタン系弾性接着剤の場合に議論となる硬化速度、強度と伸びの問題、温度特性等についても最近の開発事例等と合わせて紹介する。

16:45~17:00 閉会の挨拶  東京医科歯科大学 名誉教授 宮入 裕夫 氏

 

●参加費(税込み)[構造接着シンポジウムおよび併催セミナーにご参加いただけます]

 構造接着研究会法人会員:1名無料、2人目から10,000

 構造接着研究会個人会員:1名無料

 日本接着学会会員(協賛団体会員を含む):20,000

 非会員:25,000

 ※構造接着研究会の法人会員リストはこちらを、

  日本接着学会の法人会員リストはこちらをご覧下さい。

●参加申込方法:日本接着学会HPhttp://www.adhesion.or.jp/seminar/seminar_detail/5/4/43/)からお申し込みください。

 ※申込フォームの会員種別の区分

  1)構造接着研究会の法人会員および個人会員の方は、会員種別の「研究会会員」を選択してください。

  2)構造接着研究会非会員で、日本接着学会の法人会員企業の方は、会員種別の「法人会員」を選択してください。

  3)構造接着研究会非会員で、日本接着学会の個人会員(正会員)の方は、会員種別の「個人会員」を選択してください。

  4)構造接着研究会、日本接着学会ともに非会員の方は、「非会員」を選択してください。

  5)学生の方も、上記の1)から4)のいずれかを選択してください。(学生は選択しないでください。)

 ※会員番号は、日本接着学会の会員番号です。分からない場合や日本接着学会の非会員は、未入力のままで構いません。

 

 ※接着学会の優待券は使用可能です。ご利用になる場合は、備考欄にその旨ご記入ください。

 ※有料の方には、お申し込み後10日以内に請求書を発送いたしますので、申し込みフォーム内の「入金方法」「入金予定日」欄は空欄にてお申込みください。万が一請求書が届かない場合は、事務局(045-479-8855)までご連絡くださいますようお願いいたします。時間的余裕のない場合は、 当日のお支払いで結構です。

 ※上記金額にて1314日の両日ご参加いただけます。

 

●申込締切日:20181113日(火)


 

シンポジウム併催「新製品・新技術紹介セミナー」

 

 接着技術に関するシーズとニーズのマッチングを図るために、企業、研究機関等で築かれた新製品や新技術を紹介する場として、「新製品、新技術紹介セミナー」を新設いたしました。

 構造接着シンポジウムのお申し込み者は、無料でご聴講いただけます。

 

■開催日時:20181113日(火)130017:40

■会場:工学院大学 新宿キャンパス

    3階 アーバンテックホール 

           http://www.kogakuin.ac.jp/facilities/campus/shinjuku/access.html

 

プログラム(案)  ※( )内は発表内容のカテゴリーを示します。

           講演の間の5分間は、名刺交換の時間となります。

              ※テーマ、発表者、順番は、変更になる場合があります

 13:00~13:05 開会挨拶

 13:05~13:25 発表①

 「非線形超音波法によるCFRP/CFRP及びアルミニウム合金/CFRP板接着層の非破壊的可視化」

    (有)超音波材料診断研究所   川嶋紘一郎  

 13:30~13:50 発表②

 「大気圧プラズマユニットTough Plasmaによる表面改質技術」

    (株)FUJI    神藤高広 氏

 13:55~14:15 発表③

 「高周波誘電加熱を利用した新規接着シート」 

    リンテック(株)   石川正和  

 14:20~14:40 発表④

 「難接着素材への優れた付着性を有する水性ポリウレタン樹脂」

    住化コベストロウレタン(株)   宗像和紀 

 14:45~15:05 発表⑤

 「化学反応で接合するフッ素樹脂の接合技術開発とその特性」

    (株)クレハ   昆野明寛  

 15:10~15:30 発表⑥

 「解体性接着に適した誘導加熱接着器」

    (株)ブラウニー   野本晃宏 

 15:35~15:55 発表⑦

 「CTCのシミュレーション技術の紹介」

    伊藤忠テクノソリューションズ(株)   早川尊行  氏(仮)

 16:00~16:20 発表⑧

 「電気剥離テープの機能性とその応用」

    ビッグテクノス(株)   青木孝浩 

 16:25~16:45 発表⑨

 「物性可変接着技術」

    (株)原賀接着技術コンサルタント   原賀康介 

 16:50~17:10 発表⑩

 「木が鉄になった?!」

    (株)ユー建築工房・木工法研究所   丸山純夫 

 17:15~17:35 発表⑪

 「接合における溶接シミュレーションソフトおよび関連技術のご紹介」

    (株)先端力学シミュレーション研究所 中岡紀行 氏

 17:35~17:40 閉会挨拶

                                          

■参加申込み方法

 上記の構造接着シンポジウムの参加申し込みをお願いします。

 シンポジウムの申込で、併催セミナーに参加できます。

 

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2018年度 シンポジウム 新製品セミナー案内パンフ.pdf
PDFファイル 180.9 KB

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構造接着シンポジウム併催

「新製品、新技術紹介セミナー」発表団体募集のご案内

 

 今年度より構造接着シンポジウム(20181114日開催)の拡大として「新製品、新技術紹介セミナー」を新設いたします。

 このセミナーは、構造接着研究会の会員企業が有する「新製品や新技術」、「新しくなくても他社と差別化できる特異な製品や技術」を発表していただき、シーズとニーズのマッチングを図ることを目的としております。製品・技術の新規性や学術性は問いません。

 なお、発表は無料で行えます。(講演料のお支払いは御容赦ください。)

 現在、構造接着研究会の非会員企業も、セミナー発表申込期限までに、構造接着研究会にご入会いただければ発表が可能です。研究会の初年度会費は半額となります。構造接着研究会への参加は、日本接着学会の非会員でも可能です。

 

開催日時:20181113()午後 (構造接着シンポジウム前日)

場  所:工学院大学(東京・新宿)アーバンテックホール

発表形態:口頭発表(発表時間は発表件数により変化します。)

発表費 :無料

発表申込方法:下記申込書式をコピーペーストしてご記入の上、メール(jimu@struct-adhesion.sakura.ne.jp) または FAX045-910-1831)にて期日迄にお申し込みください。

 

 ※研究会非会員企業で発表をご希望の場合は、研究会の入会申込書を入会案内ページよりダウンロードの上、同時にご提出ください。

 

====== 新製品、新技術紹介セミナー 発表申込用紙 ======

 

 日本接着学会構造接着研究会 事務局宛

    メール: jimu@struct-adhesion.sakura.ne.jp   FAX045-910-1831

 

 日本接着学会構造接着研究会「新製品、新技術紹介セミナー20181113()開催)」に以下の内容で申し込みいたします。

 

記入日:2018年 月 日

 

会社名、機関名:

 

発表テーマ名 (仮題でも可):

発表者氏名(予定で可)(未定でも可):

 

連絡先:ご担当者氏名:

        所属: 

        連絡先 電話:     FAX:   

        E-Mail:

その他:

 


2017年度 第26回 構造接着シンポジウムのご案内

  「構造・機能接着における評価、解析技術」

2017年11月14日(火)

< 非会員聴講可能 >

 

                      主催 (一社)日本接着学会 構造接着研究会

                      協賛 (一社)日本接着学会 関東支部

                         (一社)色材協会

                          日本接着剤工業会

                          エポキシ樹脂技術協会

                      後援  日本包装学会

 

 近年、自動車や航空機、船舶、並びに鉄道車両などへの、構造接着技術の適用が進んでいます。その背景には、エネルギ一節約に大きく関わる軽量化の必要性が存在します。従来から構造部材は金属が主体ですが、最近ではアルミニウムやマグネシウム合金、更にはエンジニアリングプラスチックや複合材料等の使用が進みつつあり、幅広い分野に広がりを見せています。また、異種材料が接合可能な接着工法が見直されつつあります。

 一方、 電気・電子部品や精密産業においては、隙間の充填接着や微細部品の接着、 更には仮固定など、精密機能を要求する接着が注目を集めています。

 今回の構造接着シンポジウムでは「構造・機能接着における評価、解析技術」をテーマとし、6題の講演を企画しました。講師は、 その道の最前線でご活躍の方々にお願いしています。質疑応答にも十分な時間を取り、 活発なシンポジウムにしたいと思います。

 

日 時 2017年11月14日(火) 9:00~17:00 

会 場 工学院大学 3F アーバンテックホール

   (東京都新宿区西新宿1-24-2 TEL:03-3342-1211(代表)

      http://www.kogakuin.ac.jp/facilities/campus/shinjuku/access.html

プログラム

9:00~9:05   開会の挨拶      構造接着研究会会長 東京工業大学 佐藤 千明 氏

 

9:1010:10   「自動車車体への接着接合適用とその考え方」

         リンツリサーチエンジニアリング株式会社        小松 隆 

    自動車車体設計において接合は、衝突安全性、強度、剛性など車体に求められる要求特性

    に大きな影響を与える重要な技術要素になっている。今後、従来のスチールに加えてアル

    ミやCFRPなど軽量材料の採用拡大が予測される中で、構造設計の視点から、これから

    の接合の新しい考え方や方向性を探っていく。

 

10;1511:15 「異種材接合のための大気圧気相プロセスを用いた新規な接着前処理技術」

         株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター     秋田 浩司 氏

   大気圧プラズマCVD法によって金属材料表面に高密度の水酸基を導入し、得られた表面が

   熱溶融した高分子に対して非常に高い濡れ性を発現することを見出した。表面分析データ

   から推測されるそのメカニズム、及びそのユニークな高分子溶着性を解説し、新規な異種

   材接合プロセスへの応用可能性について紹介する。

 

11:2012:20 「免震ゴムの長期信頼性と接着技術開発」

         ロンドン大学、クイーンメリーカレッジ、材料科学科 深堀 美英 氏

   免震ゴムは日常、ビルの全重量を支え、地震時にはコンクリートビルを支えて水平方向に

   大変位を繰り返す過酷な製品である。一方、ビルの寿命とのかかわりで免震ゴムには60

   の耐久性が求められ、その信頼性の根幹技術の1つがゴムと鉄板の接着である。演者の実

   体験に基づいて免震ゴムの寿命予測と製品開発の経緯をお話ししたい。

 

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昼 食 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

13:2014:20 半導体パッケージ用エポキシ樹脂の信頼性解析技術」

         芝浦工業大学 工学部 材料工学科         苅谷 義治 氏

   半導体パッケージにおいて,樹脂材料は接合部の封止やパッケージのモールドなど信頼性

   を確保する上で重要な役割を持ち,信頼性解析では樹脂材料の数値シミュレーション技術

   の重要性が高まっている.本講演では半導体パッケージで多く使用されるエポキシ樹脂の

   粘弾性,疲労き裂進展など信頼性解析上重要な物性の測定とCAEへの適用について紹介す

   る。

 

14:2515:25 ケイ素系骨格からなる高温耐久性樹脂と高架橋密度エポキシ樹脂」

         金沢工業大学 革新複合材料研究開発センター    西田 裕文 氏

   熱硬化性樹脂において、単にガラス転移温度が高いことを「耐熱性」が高いと称する場合があ

   るが、一方で長期に渡って高温化で使用可能であることを「耐熱性」の高さの要件とされる場

   合もある。エポキシ樹脂の架橋密度を極度に高めたTgレス樹脂と、主骨格と架橋構造をSi-O

   合のみで構成した新規な熱硬化性樹脂とを紹介し、その耐熱性の意味合いの差異を解説する。

 

15:3516:35 「異種材用接着剤に関する新規接着技術」

         セメダイン株式会社 開発部研究第5グループ     矢野 慎吾 氏

   金属-樹脂等、異種材の接着時に生じる種々の歪みを軽減させる方法として、当社は変成シリコ

   ーン樹脂を用いた弾性接着剤を提案しており、実用化されてからすでに30年の実績がある。現

   在、この変成シリコーン樹脂をベースとした構造用接着剤の開発を進めており、本講ではその

   一端について紹介する。

 

16:3516:40   閉会の挨拶               東京医科歯科大学名誉教授  宮入 裕夫 氏

 

  ※講演時間および講師等の変更もあり得ます。

 

定 員   200

参加費   構造接着研究会法人会員:1名無料

                  2人目から10,000円(税込み)

      構造接着研究会個人会員:1名無料

      日本接着学会会員(協賛団体会員を含む)20,000円(税込み)

      非会員 25,000円(税込み) 

     ※接着学会の優待券は使用可能です。

申込締切  201711月13日(月)

申込方法  下記の参加申込書をコピー・ペーストして、E-mail、郵送、FAXなどで事務局宛に

      ご付ください。

      郵便振替もしくは銀行振替にてお支払いをお願い致します。時間的余裕のない場合は、

      当日のお支払いで結構です。

振込先   郵便振替:口座番号 00110-9-707506

                         口座名義:構造接着委員会 構造接着シンポジウム

      銀行振込:みずほ銀行 新宿新都心支店:口座番号 3505910

                                 口座名義 構造接着シンポジウム 事務局

 

 申込および問合せ先 

 一般社団法人 日本接着学会 構造接着研究会事務局

 〒169-0073 東京都新宿区百人町1-20-3 バラードハイム703

 TEL:03-3371-5307   FAX:03-3371-5185

 E-mail : jimu@struct-adhesion.sakura.ne.jp

 

 ============= 聴講申込書 ================

    2017年11月14日 第26回構造接着シンポジウム

(1)聴講者氏名(ふりがな):

(2)研究会会員区分: 構造接着研究会会員(法人会員 個人会員)

            日本接着学会会員(協賛団体会員を含む)協賛団体名を記入下さい

            非会員

(3)会社名:

(4)所属・役職:

(5)連絡先(住所、E-mail 、電話番号):

====================================

 ※・複数名で同時申込の場合は、上記(1)~(5)を人数分記入願います。

    ・構造接着研究会の法人会員リストはこちらを参照してください。 

 

※当日は、お申し込み時の聴講申込書(上記)のコピーをご持参下さい。

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開催案内
第26回構造接着シンポジウム開催案内.pdf
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第25回 構造接着シンポジウムのご案内

テーマ「海外・日本の構造接着技術の現状」

2016年11月15日(金)開催

非会員聴講可能

                              主催 (一社)日本接着学会 構造接着研究会

                              協賛 (一社)日本接着学会 関東支部
                              協賛 日本接着剤工業会
                              協賛 (一社)色材協会
                              協賛 エポキシ樹脂技術協会
                              後援   日本包装学会
    
 近航空鉄道車両などに留まら広く業界で構造着の感心高まっていまその背景に ルギ一節約に大きく関わる軽量化が関連していま従来から構造部材は金属が主体です軽量化ためにア ルミ ニウムおよびその合金へ更にはエジニアリングラスチ強靭な複合材料への置き換えが航空機以外の広い分野に広がを見せていますその結異種材料の接合をするために接工法の活用機会が急速に増えています
 今回の構造接着シンポジウムは,自動車,航空機,各種要素技術に加え ,日本を取り巻く海外の接着分野の動向を共有化することを目的とし,「海外・日本の構造接着技術の現状」と題して関連テーマを企画しました。その一環として欧州において接着分野の主要な研究機関であるFraunhofer-Instituteにも,接着分野の動向について講演いただきます。ぜひ,国内外の接着技術動向をご理解いただき,接着接合をさらに活用する端緒にして頂ければと存じます。

 

日   20161115(火)9:0016:45
    ※スケジュールの関係上、開始時刻が早まりました。ご注意下さい。
会 場  工学院大学  新宿校舎 3F アーバンテックホール
   (東京都新指区西新宿 1-24-2 TEL:03-3342-1211(代表))

プログラム

9:00~9:10 開会のあいさつ

1)軽量化を支える異種材料接着技術の世界動向」(9:10~10:10) 東京工大         佐藤 千明 氏

    国外における,構造接着技術の技術的動向,研究組織や最近の取組,ならびに構造接着の適用が期待される新た

   な分野についての展望について講演する.具体的には,自動車車体向けの接着技術の最近の動向,特にドイツにおける

   異種材接合への接着の適用例を詳しく解説するとともに,構造用接着技術に求められる技術革新と我が国における新

   たな取組についても言及する.

 2)「自動車における構造接着技術」10:15~11:15)        マツダ株式会社      氷室 雄也 氏

     車体の接合部に接着剤を適用すると,車体の剛性向上や振動低減に大きな効果があるとともにこれらの性能向上

   分を構造部材の薄板化や形状簡素化に充てることで,車体の軽量化に寄与することができる.今回,車体接着の技

   術動向と性能・生産上の課題を説明し,マツダの取り組みを紹介する.

3)「航空機機体構造と接着技術」(11:20~12:20)         三菱重工業株式会社 小佐々 敏生 氏

    民間航空機機体構造における材料の変遷と開発トレンド特に近年大幅に適用が拡大されてきた炭素繊維複合材の

   構造組立技術として適用拡大が望まれる接着接合技術の課題等に関し具体的な内容を交えて紹介する

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昼 食 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

4)インサート材を用いた異種材料のレーザ接合接合のための金属表面処理」(13:20~14:20)

                                 広島工業大学              日野      実 氏

    波長が1µm付近のレーザービームはプラスチックを透過する。その性質をプラスチック―金属などの異種材料

   接合に応用した新しい接合技術について紹介する。また、接合に適した金属の表面処理についても言及する。

5)鉛はんだ代替導電性接着剤の応用」(14:25~15:25)                大阪大学                 菅沼 克昭 氏

    導電性接着剤は、鉛フリーはんだを代替するばかりでなく、低温プロセスを特徴とし、更に、マトリックスにウ

   レタンなどを用いることで、ウェアラブルデバイスへの用途も見えつつある。特色と期待される展開を紹介する。

6)DIN 6701 - Quality assurance for adhesive bonding processes from construction to

   production」(15:35~16:35

        Fraunhofer-Institut fur Fertigungstechnik und AngewandteMaterialforschung (IFAM)  

        Dr. Erick MeiB

    鉄道車両への接着接合の具体的な例を上げ、DIN6701の品質保証アプローチ、またこの基準適用希望する企業へ

   の説明。さらに、その他主要産業向け基準DIN2304との類似点についても論議する。

16:35~16:40 閉会のあいさつ

※講演時間及び講師等の変更もあり得ます。

 

参加要領

  定         200

  参 加  費

  ・構造接着研究会法人会員:1名無料

                 2人目から 10,000円(税込)

  ・構造接着研究会個人会員:1名無料

  ・日本接着学会会員(協賛団体会員を含む) : 20,000円(税込)

  ・非会員:25,000(税込)

 ※接着学会の優待券は使用可能です。

込締切   2016 10 月14(金)

申込方法:下記をコピー・ペーストして、E-mail、FAX、郵送のいずれかで、右上記載の事務局宛にお送りください。

    ============= 聴講申込書 ================

    2016年11月15日 第25回構造接着シンポジウム

   (1)聴講者氏名(ふりがな):

   (2)研究会会員区分: 構造接着研究会会員(法人会員 個人会員)

               日本接着学会会員(協賛団体会員を含む)協賛団体名を記入下さい

               非会員

   (3)会社名:

   (4)所属・役職:

   (5)連絡先(住所、E-mail 、電話番号):

   ====================================

    ※・複数名で同時申込の場合は、上記(1)~(5)を人数分記入願います。

           ・構造接着研究会の法人会員リストはこちらを参照してください。

  お支払い方法

  郵便振替または 銀行振込にてお支払いをお願い致します

  時間的余裕のない場合は,当日のお支払いで結構です

   振 込 先   郵便振替  口座番号     00110-9-707506

                   口座名義 :構造接着委員会 構造接着シンポジウム

         みずほ銀行   新宿新都心支店 口座番号 3505910

                   口座名義  構造接着シンポジウム 事務局

 振込期限:平成 28 10 月31(月)

その他

 当日は、お申し込み時の聴講申込書(上記)のコピーをご持参下さい。

 

 

 2015年度以前の講演内容 

1)「航空機用複合材料の動向と接着技術」
   独立行政法人宇宙航空研究開発機構 調布航空宇宙センター飛行場分室航空技術部門 ユニット長 岩堀 豊 氏
2)
「導電性接着剤の用途と種類」
   スリーボンドファインケミカル株式会社 研究開発本部2部 機能材料開発課 係長 真舩 仁志 氏
3)
「建築用接着剤の耐久性に関して」
   セメダイン株式会社 開発部 部長 秋本 雅人 氏 
4)
「熱可塑エポキシ樹脂の開発と構造材料および構造接着剤への応用」
   ナガセケムテック株式会社 研究開発本部新素材開発室 室長 西田 裕文 氏
5)
「高品質接着への課題と試行錯誤からの脱却~接着工学的取組みの必要性~」
   株式会社 原賀接着技術コンサルタント 原賀 康介 氏

6)「土木・建築用接着剤の概要」

   コニシ(株)生産・研究開発本部 堀井久一 氏

7)「高分子の難燃化とその実際」

   京都工芸繊維大学 大越雅之氏

8)「その接着!工程能力指数1.67を満足できてますか?接着の信頼性、耐久性の考え方と作り込み」

   (株)原賀接着技術コンサルタント 原賀康介氏

9)「最新の複合材の成形技術,海外のトレンド,および接合技術」

   ()カドコーポレーション 倉谷泰成氏         

10)「ステンレス鋼の接着技術」

   住友金属鉱山()技術本部 山辺秀敏氏

11)「光学部品組立用接着剤」 

   接着技術アドバイサ、NTT-ATフェロー 村田 則夫氏

12)「エレクトロニクス分野における接着技術と解析」

   ジャパン・リサーチ・ラボ 代表 奥村治樹氏

13)「電波望遠鏡で宇宙を見るための接着」

 国立天文台・水沢VLBI観測所VERAプロジェクト・石垣島天文台 宮地竹史氏

14)「弾性表面皮膚感覚ディスプレイ」

   埼玉大学大学院理工学研究科 高崎正也氏

15)「ガスバリアフィルムの評価と国際標準化」

   明治大学 理工学部 応用化学科 永井一清氏

16)「金属接着における界面と表面処理の役割」

   住友金属鉱山()市川研究所 技術本部 山辺秀敏氏

17)「東京スカイツリーをさびから守る塗装技術」 

   ()大林組 技術研究所 技術ソリューション部 堀 長生氏

18)FRP船の接着構造について」

   ()舟艇協会 伊藤 仁氏

19)「熱可塑CFRPの開発と自動車構造への適用」

   東京大学 工学系研究科 システム創生学専攻 鵜沢 潔氏

20)「可逆反応を用いた修復性高分子材料:分子運動性と官能基密度」

   東京大学 生産技術研究所 サステイナブル材料国際研究センター 吉江尚子氏

21)「品質保証のための電子部品の信頼性試験」

   三菱電機()自動車機器事業本部 姫路製作所 松岡敏成氏